7月28日(日)肝炎デーの日に、信濃町にある東医健保会館において、「第2回世界・日本肝炎デーフォーラム」を開催しました。遠方からも多くの患者さんにお越しいただき、300の客席が満席になるほどの盛況となりました。
第1部の開会式では、いわて肝友ネット会長で日肝協常任幹事の阿部洋一氏が、患者の現状を訴えたあと、厚労省肝炎対策推進室、井上室長から、肝炎患者の実態を真摯に受け止め、対策を講じていきたいとのお話がありました。また自由民主党、民主党、日本維新の会、公明党、みんなの党、日本共産党、生活の党、社会民主党の代表から、今後の各党の肝炎対策についてお話しをいただきました。
第1部の終わりには「三猿パフォーマンス」(肝炎患者に対する偏見、差別は見ない、聞かない、言わない)を来場者全員で行い、昨年に引き続き、全世界が同時に行ったギネス記録への挑戦に参加しました。
第2部には国立病院機構長崎医療センター臨床研究センター長の八橋弘先生が「B型、C型肝炎これからの治療と病気との付き合い方」というテーマで講演されました。前半はB型とC型肝炎の新治療についてポイントを押さえたわかりやすい内容で、後半は厚労省の研究班で先生が実施した、肝炎患者へのアンケート結果を紹介されました。
また、全国B型肝炎訴訟弁護団連絡会代表の佐藤哲之先生の講演では、B型肝炎訴訟の始まりから和解に至るまでの経緯と、現在40万人いるといわれている被害者のうち提訴できたのは1万人にも満たないという現状を訴えられました。
今年もご参加いただいたみなさまのおかげをもちまして、滞りなく肝炎デーフォーラムを終えることができました。今後は7月28日の肝炎デーを、より多くの方に認知していただき、「肝炎問題は決して他人ごとではない」ということを理解していただけるような啓発活動につながればと思っています。
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