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2011.9 日肝協国会請願 ~やっと届いた患者の声~

category : 日肝協, 活動報告, 肝炎対策 2012.9.18 

【大きな一歩=衆・参両院で請願採択】

 日本肝臓病患者団体協議会(日肝協)が先の通常国会に提出した「肝硬変・肝がん患者等の療養支援などに関する請願」が国会会期末の8月31日、衆参両院の本会議で議決され採択されました。まずは、国会請願署名にご協力いただいた皆さんに感謝したいと思います。通常国会に提出された請願のうち厚生労働委員会に付託された請願件数は、衆議院69件、参議院78件でしたが、日肝協の請願が唯一、衆参両院の厚労委で採択されました。

 ここ何年も日肝協の国会請願は厚労委員会で審議もされず不採択となり、会員からも署名活動に対して疑問の声が挙がっていました。そのようなことから、日肝協では採択を目指して各政党の厚労委員会の議員に採択するよう働きかけをしました。内容的にも現在の「医療費助成制度」が「ウイルス排除の治療の枠」に限定されており、その枠を見直してもらう議論を国会に求めて行く必要があることから「支援のあり方を検討して下さい」という間接的な文章としました。直接的に「すべての肝炎患者を救済しろ」というのは簡単で会員受けもいいのですが、現在の国会情勢、社会情勢を考えた時に、そのような要求が良いのかどうか難しいと思います。我々の判断は請願が衆参両院で通ったことから、一応は成功したと言えるのではないかと思います。請願の内容的には限定されたものでも、国会全会派が一致して採択された意義は大変大きく、今後に向けて肝炎対策は大きな一歩を踏み出すことが出来ました。しかし、この請願の採択は「支援のあり方を検討してください」となっているように、これから国会・政府などで検討していくということですから、我々患者団体も他の団体などと一緒になって、実現に向けて働きかけて行くことが重要となります。

【請願項目】
1.肝硬変及び肝がん患者に対する医療費助成を含む支援の在り方を検討して下さい。
2.新しい検査方法、治療法、治療薬の保険適用の早期実現を図って下さい。
3.潜在している肝炎患者・感染者を早期発見するため、肝炎ウイルス検診の更なる取り組みを図って下さい。
4.身体障害者手帳交付の認定基準の緩和を検討して下さい。

2011.9 日肝協国会請願

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